販売品目の構成

スウィーツ・フェアというと、俺が修行していた店も出店していたような東京のデパートのものしか知らなかった俺。 今回の出店に関しては俺が全権を委任されていたので、ショーケースに並べる商品の構成もその東京での経験に習って決めた。


ケーキはフランス菓子を中心に14品程を並べ、半生の焼き菓子も 「マカロン」 や 「ダックワーズ」 等のフランスの伝統的なお菓子を並べた。
さらに来月はバレンタインという事で、「オレンジショコラ」 や 「生チョコ」、「ショコラティン」 そして3種類の 「トリュフ」 等、これまたフランス物で固めた。


ところが! フェアの初日、ふたを開けてみるとウチ以外の8店は全く違う商品構成で参加してきていた。 ケーキはショートケーキなど人気のあるものを中心に、7・8品程に絞って並べる構成。 その他にはアップルパイやチーズケーキなど、手土産品になるような物をホールの大きさで大量に売っていた。


完全にウチが浮いてしまった形。 平日の学校帰りの高校生などはフランス菓子にあまり興味が無く、昨日・今日の休日に買い物に来ていた家族連れも、なかなかウチのお菓子に手を出してくれなかった。


そんな中でも興味を示してくれたのは、やはり20代〜30代の若い女性のお客様だった。 特に、珍しい 「マカロン」 や 「ギモーブ」、「オレンジショコラ」 等に人気があった。


もし次回もYカドーさんからお呼びがかかったら、ケーキの商品構成は再考の余地があるだろう。