『ちがいますシスターズ』 個人的・素人的感想(前)

まずはオトムギの皆さんの感想を。
今回驚いたのは、登場人物の中に 「黒い」 人間が居た事。 大人の麦茶さんの舞台は 『ネムレナイト』 しか観ておらず、他の舞台は見ていないので何とも言えないが、中神さん演じる菅田と眞賀里さん演じるクロちゃん、という黒い人物がいる事に驚いた。


俺の勝手な思い込みだったんだけど、あの 「のほほん」 とした塩田さんは黒い人物は描かない、と思っていた。 だから、三戸さんとコヅケンを中心として笑いが起きている中に菅田とクロちゃんが出てきた時は本当に驚いた。


また、中神さんと眞賀里さんの演技が本当に黒いので、圭ちゃん演じるコハルが可哀そうで可哀そうでしょうがなかった。 辻Qさん演じるキブンじゃないけど、マジで菅田を殴ってやりたくなった。


テレビ・ドラマや映画、舞台などの演技を観て、ここまで登場人物を憎んだのは初めてかも。 それくらい中神さん達の演技に惹き込まれていたんだろうね。 『ネムレナイト』 のエツロウさんとのギャップが大きかった、というのもあるかも知れない。


終演後に 『神グッズ』 売り場に居た中神さんに、「中神さんの “黒い” 演技に惹き込まれました!!」 って言いたくなった。 小心者の俺には結局言えなかったけどね......(笑)。


もう1つ驚いたのは、塩田さんがとんでもない下ネタを入れた事。 そう、あの 「もんじゃ味のポテチ」(笑)。
女性の方には悪いけど、大爆笑させてもらいました!!  また、コヅケン役の永岡さんが面白くてさ、マジで笑わせてもらった。


笑いといえば、『ネムレナイト』 のヒデカツ役で大きな笑いを誘っていた池田さん。 今回は笑いを取るシーンはそんなに多くなかったけど、やはりこの人が居ると芝居がどっしりするなあ、と思った。 なんか、この人の台詞が入るだけで舞台が落ち着く感じ。 芝居の大きな 「屋台骨」 になっている感じがした。


俺としては今回が初見となる長澤さんと並木さんの演技も、コミカルな中にも落ち着きが有って非常に良かった。 それと、その通る声が好き。 また是非その演技を観てみたくなった。


コミカルと言えば、客演の永岡さんと小飯塚さん。 詳しい事は分からんけど、ホームの劇団でもそういう役が多いのかな?  笑いの “間” みたいなものが完璧だった。 マジで笑わせてもらったわ。


今回は他のキャラに比べて味が薄めだった大澤さん (トモちゃん) と久保木さん (あり) だったけど、でもしっかりとその存在感を出していたよね。 大澤さんは 『ネムレナイト』 の椿役とのギャップが有ったので、俺的には凄く楽しめた。


さて、今回主役の辻Qさん。 悩み葛藤する役柄がピッタリだったわ。 で、ものすごい熱演だったと思う。 『ネムレナイト』 のエッセイ役はそんなに感じなかったけど、今回はその演技が強烈に印象に残った。 他の役柄の演技も見たくなっちゃったな。



圭ちゃんとアヤカ姫以外だけでも、こんなにいたキャラクター。 ともすれば、そのキャラがお互いの味を消してしまいそうだけど、俺はそうは感じなかったな。 大体こういう町場の人情劇って、みんなそんな感じでしょ?  俺は本当に楽しめた。


来年の第十三杯目公演がとても楽しみになりました!!



さて、圭ちゃんとアヤカ姫については、また後日に.......。
でも、ちょっとだけ。


何気に、圭ちゃんはとても難しい役だった様な気がした。 先ずもって、自分では全く経験の無い役柄だろうし、周りにもそんな人は居ないと思うし。


アヤカ姫は......。 あの様な、ちょっと黒い木村絢香にダマされてみたい.......(←なんじゃそりゃ!?)。