『楊貴妃の漢方薬』 個人的・素人的感想

舞台が始まって、まず思った事。

「圭ちゃん、エライ所へ放り込まれてしもたわ......。」

そんな衝撃は　「オトムギ」　さんの舞台でも受けたのだが、今回は更に上を行くものだった......。

まず、役者さんの声量が凄い。　いや、声量ではなく声の通りかな？
楊貴妃役の美津乃さんは驚くほどキーの低い声だったんだけど、そんな声でも決してモゴモゴしなく、台詞がしっかりとこちらへ飛んで来る。
もちろん、他の役者さんもそう。　特に安禄山役の浅野さんは、その声がそのシーンの雰囲気というか　“風景”　を作り出していた。

あとは、所々に散りばめられる　“大阪のお笑い”　かな？
ボケやオチへの持って行き方が　“大阪のお笑い”　なんだよね。　“関東風”　だった　「大人の麦茶」　さんとは明らかに違う。　素人の俺にも、それはよく判った。
一部、「ここは新喜劇ですか！？」　とツッコミたくなるようなシーンも有り（笑）。

この２点だけでも、「圭ちゃんにとっては大変だったのではないかな？」　とも思えた。　「声量」　に関しては、圭ちゃんもかなり良くなったと思ったが、やはり　「声の通り」　から言うと美津乃さん達には全然敵わなかった。
まあ、当たり前と言えば当たり前なんだけどね。　圭ちゃんは歌手だし、演技だけをやっている訳ではないからね。　無理して声を出してのどを潰してしまっては大変だし。

その声でちょっと不利だったのが、圭ちゃんが前田有紀さんの乗ったバスを追いかけるシーン。（←ウソ）　　そのシーンでは腹筋さんの声との　“通り”　の落差で、ちょっとだけ圭ちゃんの台詞か聴きづらくなってしまい、観客の笑いを引き出しきれないところがあった。　あのシーンでは、腹筋さんが上手くフォローしてくれていたよね。

あと、大阪のお笑いは独特の　「テンポ」　や　「間」　があるので、関東人の圭ちゃんは結構苦労したのではないかな？とも邪推してしまった。　圭ちゃんにとっては大きなお世話だろうけど......（笑）。

そんなこんなで、この舞台を楽しみつつ心の何処かで　「圭ちゃん頑張って！」　とドキドキしながら観ていた俺だけど、やはり圭ちゃんの演技力の成長は嬉しかった。
もう　「舞台女優」　としての演技の基礎は身に着けた、と言っても過言ではないと思う。　素人の俺が言うのもなんだけど、台詞回しなんかは完璧なんじゃないかな？　圭ちゃんは。

それを強く感じたのは、城で追い詰められた玄宗達を助けるシーン。　ネタバレになるので詳しくは書けないけど、あのシーンだけで俺はおなか一杯になれた。　圭ちゃんの演技の真骨頂を観れたと思う。

だから、あとは　「声の通り」　「声の太さ」　あたりを勉強していってもらえたら嬉しい。　無理をしない程度でね。

さて、その他記憶に強く残った事を......。
圭ちゃんは本当に綺麗だった！！　　カーテンコールの時は、ちょうど俺の目の前に圭ちゃんが来たんだけど、マジで見惚れました。

去年の根岸つかささんに続き、今年は天野美帆さんに一目惚れ。

えん魔さんだけでなく、腹筋さんも面白すぎ！

オープニングのタイトルバック的演出に鳥肌が立つ。

ちょっとボリューム大きすぎ！！とも思ったが、ＢＧＭに洋楽を使っていたのが良かった。

終演後、目の前を通り過ぎる　「オトムギ」　の役者さんを発見。　名前は失念......。

どうやら高橋愛チュンも観に来ていたらしい。

キッチンズ・バーガーの保田店長は、たぶん武恵妃の生まれかわりだと思われ......。　「キ〜〜ッ！！（怒）」