キッカケは〜

あるDVDの特典映像の中で、出演しているミュージシャンがインタビューを受けていました。
 「楽器を始めたきっかけは....?」
これを見て 「あ、俺は何でドラムなんかを始めたんだろう?」 と疑問に思いました。それまでクラシック・バカだった俺が何ゆえに....。


そうです。それは、今の季節にとても合うとは思えない ↑最上部の画像↑ の曲、 真夏の光線がキッカケだったんですよね。あれは2002年の初夏のことでした....。


ある日、東京の知り合いから電話をもらいました。
「知り合いの妹さんがケーキを作って欲しいって言ってるんだけど、東京まで配達って出来るかなあ?」
というものだったんですが、 「出来るわけねえじゃん!」 と速攻断ろうと思いました。だって、俺からすれば “知り合いの知り合いの妹さん” な訳で全くのアカの他人ですし、配達って....。片道2時間かかりますよ、その場所。


でも、その注文内容が面白かったんです。それは、
「曲のCDを聴いて、そのイメージでケーキを作る。出来れば一緒にアンサンブル用の編曲もする(別料金:一万円也)。」
というものでした。そしてその曲が 『真夏の光線』だったんです。


真夏の光線』 は1999年の曲で、俺がモー娘。ファンになるきっかけとなった曲でした (今はもう、ファンを卒業していますが....)。何か運命を感じましたね。で、 「これはやるしかない!」 となった訳です。


曲のイメージは、頭の中に ↑↑ のPVのイメージが有ったのですぐに固まり、それをイメージしたケーキも3度のレシピ調整で出来ました。ですが、問題は曲のアレンジだったんです。


楽器編成はトランペット3人にトロンボーン2人の、計5人編成。 特殊な編成で、編曲にかなり苦労しました。 だって俺の本職はケーキ職人で、音楽家ではないわけですから....。結局、編曲には3週間かかりました。


でも、喜ばれましたよ、その妹さんに。 俺は配達してすぐ帰ってきちゃったけど、なんでも誕生日パーティーでそのケーキを食べ、俺が編曲した譜面でプチ演奏会をやったとか....。 なんてセレブな家なんでしょう!。 『ケーキ代+編曲代+電車代』 にプラスして、 『俺への謝礼』 まで貰っちゃったしね!!


さて、話は戻して、その俺の編曲方法は 「耳コピ」。 ヘッドフォンでCDを聴いて、メロディーや伴奏の音を拾っていくんです。 その過程で気になったのが、ドラムの音。(ちなみに 『真夏の光線』 は、シンセサイザーによるプログラミング音)。 最初は他の楽器の音を拾うのに邪魔だったんだけど、聴いているうちにだんだん面白くなってきて....。


いつの間にか、 「8分音符で“チッチッチ”ってやっていて、2拍・4拍にスネアの音ね。」 という風に、自然と8ビートを覚えてました。 次第に他の曲でもドラムの音が気になりだして、ついに自作で太鼓を作ってしまいました!


それは、バケツにガムテープを張っただけもの。 はい、ノッポさんとゴン太君の 『できるかな』 仕様です!。 まったく、30前の大人がやる事ではありません!! でもそれを叩くのが楽しくて楽しくて、気が付いたらイトーヨーカドーの本物のドラムの教室に入ってました。


そして、今に続くわけです。 長くなったけど、とにかくドラムを始めるきっかけになったのが 『真夏の光線』 だったのです。 この日記、たぶん俺しか読まないのに、えらい長くなってしまいました....。