今日の阪神

クライマックス・シリーズ、第1ステージの第3戦。
0−2で中日に敗戦。
中日が2勝1敗で第2ステージへの進出を決めた。 同時に阪神が敗退、今シーズンの全日程の終了となった。


もう、思い残す事は無いです。
ある意味 「納得のいく」 敗戦でしたから。
岩田が好投するも、打撃陣が打てず。 藤川が真っ向勝負で打たれ、最後は鳥谷が空振り三振で終戦
スカッとした負け方やね。


今日も、厨房で仕事をしながらMBSラジオで観戦。
初回、いきなり岩田がデッドボールを。 「こりゃあ、今日も荒れるな」 と正直思った。 しかし、3番・森野と4番・ウッズを連続三振に斬って、なんとか切り抜ける事に成功。


その後、味方のエラーや自らの送球ミスなどでピンチを迎えるが、今日は落ち着いてその場面を切り抜けた。
5回からは完璧で、8回まですべて3者凡退。 気が付きゃ2回に打たれたヒット1本のみで、8回まで被安打1で無失点の素晴らしいピッチング。
今季最高のピッチングだったんじゃないかな。 お疲れ! 岩田!!



今日も打てなかった打撃陣。
岩田と同じ3年目の吉見に苦戦。 4安打でフォアボールも無かったからね、辛かった。
でもチャンスも有ったんだけどね。
初回、1死3塁のチャンスで新井と金本が凡打。
8回も、赤星のツーベースと相手の送球ミスで2死3塁のチャンスに、関本が打ち上げてしまった。


やはり、ちょっと良いピッチャーが来ると極端に得点力不足になってしまうという、今シーズン後半の戦いがそのまま出てしまった感じだった。
矢野の意表を突くセイフティーなど、なんとかして塁に出ようとする気持ちは感じられたんだけどね........。


そして0−0で迎えた9回。
岡田監督が藤川を出してくるのは当然読めたし、もう当たり前の事。 ただ、今日の藤川は気合が入りすぎていたのかな?
立浪にヒットを打たれ、バントで送られ。 まあ、ここまではしょうがないけど、ワイルドピッチまで犯してしまった。


なんとか森野を斬って、2死3塁。 4番・ウッズを迎えると全て直球勝負。 ノースリーからツースリーのフルカウントまで持って来るが、そのあとがまさかまさか。 外の球で空振りを獲るか、まあ打たれてもヒットで1失点だろうと思ったが、打たれた球は金本の頭上を越えた。 MBSのアナウンサーの絶叫と共に、俺もガックリきて立っていられなくなって、椅子にへたり込んでしまった.......。



しかし不思議な事に、何か清々しい気分にもなった。
今まで幾度と無く見てきた、藤川のウッズとの真っ向勝負。 それで打たれたんだからしょうがない。 そう思えてきた。
岡田阪神」 を最も象徴する守護神・藤川。 もう、打たれても文句は言えん。


そして、仕事を小休止してテレビで見た最後の攻撃。
このクライマックス・シリーズで絶不調だった新井と金本が、岩瀬の前に簡単に凡退。
そして、昨日は爆発した鳥谷もあえなく空振り三振でゲームセット。 岡田阪神の最期のバッターが、入団当初から岡田監督が我慢して使ってきて一人前にした鳥谷だった、というのも何かの縁かもしれない.......。



スカイAでは見られなかったが、試合後のセレモニーの様子がネットで確認できた。
最後、岡田監督が選手一人一人に声を掛けていく時、藤川が 「すみませんでした」 と号泣していたらしい。 それに岡田監督も涙していたそうな。





ああ、ヤバイ。 俺も涙出てくるわ........。



2002年。 同郷の井川に興味を持ち始めてから、なんとなく巨人ファンから阪神ファンになった。
2003年。 星野阪神でリーグ優勝。
2004年。 岡田阪神がスタート。
と、ここまではなんとなく応援しているだけだった俺。


2005年。 自宅にケーブルテレビが入って、タイガースの試合が見られるようになって本格的に応援し始めた。
いわゆる新参者なので、俺は1985年など過去のタイガースをあまり知らない。


だからだろうか。 俺の中で 「タイガース」 といえば 「岡田阪神」 なのである。
故に、岡田監督が去るのは本当に寂しい.......。


指揮を執った5年間は、Aクラスが4回で80勝以上が3回。 そしてリーグ優勝が1回。 素晴らしい成績でしょ。
2軍時代から選手を育てて一人前にしてくれた。
球界を代表するリリーフ陣 「JFK」 を作り上げた。
そして、「強い阪神」 を確立してくれた。


「歴史的V逸」 などと言われるように、もう一歩足りなかった所。 そこはもう岡田監督ではなく、選手達が自ら成長して埋め合わせなくてはならないのだろう。
今日の試合一つを見ても、その足りない所は良く分かる。 来年以降、そこを埋め合わせるべく成長していくのが、残された選手たちの岡田監督への恩返しだとも俺は思う。


岡田さん。
本当にお疲れ様でした。
そして、本当にありがとうございました。


選手のみんな。
今シーズンも楽しませてくれてありがとう。
そして、本当にお疲れ様。
今はとりあえず体を休めて、来季に向けてシーズン・オフを有効に過ごして下さいね。



今年もありがとう! タイガース!!