『MAMA LOVES mambo Ⅳ』 個人的感想

今日は全体的な感想を。
とにかく面白い舞台だった。2時間があっという間に過ぎ去った感じ。
「“コメディー” とうたっている割には、それほど面白みを感じなかった」 なんて意見も見られたが、俺的には十分楽しめた。ストーリーも簡単だったので、頭の悪い俺にも十分理解できたしね。


確かに、“オチ→ツッコミ” の間の取り方が適切でなかったり、メインキャストの個人的なオチを多用したりと、笑いを十分に引き出せていない所も多々有った事は否めない。
でも、あれだけ会場のお客さんから笑いを取れれば十分なのではないだろうか?


逆に、キャストの個人的なオチを多用するのには、ある意味 「上手くホンを書いているなあ」 と感心させられた。まだ役者としての経験値が低い城咲さんも、あの “ホストネタ” で十分にステージを暖められていたしね。
ステージ上で自分を上手く輝かせる為に実生活の事を取り入れるというのも、ある意味 “手” なのではないかと思った。


しかし圭ちゃん。ファンの俺らでも言いづらいあの事を、自ら大声で言い切っちゃうとはね! 恐れ入りやの鬼子母神だ......。


全体的に見渡してみると、やはり今回のミュージカルは 『黒木瞳ショー』 という感じだったかな。黒木さんがやりたい事をやっている感じ。
いろいろな批判もあるかもしれないが、でもこれで良いんだと思う。客層を見てみると、やはり黒木さんのファンが圧倒的に多かったしね。 (9割方が女性客と、『リボンの騎士』 とは大違いだったw)
だからこそ、『黒木瞳ショー』 で良いんだと思う。
最初 「高いな!」 と思った “全席:9,500円” というのも良くわかった気がする。お客さんは皆、黒木さんのパフォーマンスを楽しみに来ているんだから。


それにね、圭ちゃんら脇役の人達にも十分に活躍の場が与えられていたのも嬉しかった。圭ちゃんの歌や岩本さんのモノマネ、元・仮面ライダーの小田井さんの所作など、役者の魅力を上手く引き出してくれるホンになっていた。


そんな風に、とても楽しかったこのミュージカル。
もしかしたら、演劇関係者の劇評で “外道” などと言われているのかも知れない。でもあれだけお客さん達が楽しんでくれていれば、エンターテイメントとして十分に成り立っているのではないだろうか? 
楽しむのは一握りの評論家だけではなく、俺たちお客さん全員だから......。